先日、建築士の講習というものを受けさせられた。
何でも「姉歯事件」以降、建築士のモラルを向上させるために
全ての建築士に講習を受けさせることにしたという。

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建築士というのは、一級建築士、二級建築士、木造建築士の3種類があるそうだ。
全部合わせると、なんと! 100万人以上もいるとか。
どおりで一級建築士なんかもっていても儲からないのも当然か。
ぼくらが若い頃は「一級建築士は足の裏についたごはんつぶ」と言われていた。
資格を取らなければ気になるし、取っても食えない、と。

それら全ての建築士は今後3年以内ごとに
講習を受けなくてはならないと決まった。
というわけで、ぼくもその講習を受けなければいけないのだと。
講習は朝から始まって、90分、60分、90分、60分。
休憩を挟んで正味 計300分 の授業。
そのあと、60分のテストを受ける。

重い足を引きずって講習会に出かける。
その講習の内容の退屈なこと!!
配布されたテキストの太字の部分だけを読み上げるだけの講師。
お寒いなんて言うどころではない。
さらに最後のテスト!!!
テストをされるなんて何時以来だろう。
この年になってもやはり少しは緊張する。
しかし、その内容のお粗末だったこと。
ほとんど運転免許の試験と同程度か。
「目の前の信号が黄色になりました、急いですばやく通り過ぎる」 ○か×か?
そんな程度の問題。
なにひとつ知的な刺激を受けることのない、講習。
丸々一日を費やして、なんてむなしいこと。

「姉歯事件」は人びとに衝撃を与えた。
人びとの不安に応えるため行政がなんらかの対策に取り組むのも当然だ。
しかし確認申請や構造審査の厳格化が少しでも問題を解決する方法とは思えない。
まして、このふざけた講習の義務づけにどんな意味があるのかと、
ぼやきたくなる。
こんなのまったく意味がないじゃない。

ところがテレビで事業仕分けのニュースを見ていて、やっと納得した。
講習会の参加費用が15000円!
100万人の建築士が3年ごとにこの講習を受けるとすると、
3年間に150億円の売り上げ。
年間に50億円のお金が、「何とか協会」に流れ込む仕組みだったのだ。
要するに天下り法人の収益になるだけなんだと。
これが悪賢い官僚の手口なのか!
「姉歯事件」に不安を覚えた人びとの心理を逆手にとり、
新しい講習会を義務化する。
それにつき合わされて朝から晩まで机に座っている。
建築士の講習を事業仕分けしてくれる人はいませんか!

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