2008年07月05日

ゴールデン街

将来必ず再開発されるであろうと思われていたゴールデン街は、
もちろん地上げの標的になっていた。
しかし余りにも複雑な権利関係、
地回りのやくざの縄張りなどといった問題のおかげで、
このように昔のままで残っている。
おかしなもんだ。

R0012943.jpg

ゴールデン街は文化人が多く通う飲み屋街というイメージがある。

文化人と呼ばれる人たちには、
作家、映画、演劇、カメラマン、編集者などが多かった。
全共闘世代が、多かったなあ。

4.5坪や3坪の小さな店で、みんな喧々諤々やっていた。

R0012920.jpg
店の名前にフランス系が多いのも文化の香り?
ジャン・ジュネぐらいは知っていなくてはいけないのか?


僕らの仕事場が歌舞伎町にあったちょっと前の頃、
ゴールデン街にしばしば出没していた中上健次や佐々木隆三が、
それぞれ芥川賞、直木賞などを受賞したので、
ゴールデン街は文化人の飲み屋街というイメージが一気に高まった。

R0012900.jpg
ゴールデン街で飲むには、「深夜+1」が解るくらいの教養は必要か?


われらの仲間、かの有名なプロカメラマンのY氏などは、
ゴールデン街の40軒くらいの店にボトルを置いてあり、
連日飲み歩いていた。

R0012912.jpg
そういえば、Jetee(ジュテ、アクサンが出ませんが)のママ、
いやマダムはフランス語を話す。映画にも相当詳しいひとだ。


ゴールデン街には文化人バー、オカマバー、ぼったくりバーの3つが混在していた。

R0012925.jpg

今から振り返って考えると、
このぼったくりバーが混在していたことがゴールデン街のブランディングを
支えていたような気がする。

当時は、今のようにインターネットを通じた情報はなかったので、
京都のお茶屋遊びではないけれど、イチゲンさんは遊びにくい。
イチゲンさんが無事ぼったくりバーを避けるのは運次第。

文化人バーに行こうとしても、やはり誰かからの情報がなければ入れない。
そんな雰囲気があった。
つまり敷き居が高かった。

R0012909.jpg

東京入国管理局が警視庁とも連携して、
歌舞伎町で外国人の不法滞在者や不法就労者の取り締まりを強化している。
「歌舞伎町浄化作戦」というらしい。

すでに、違法な「個室マッサージ店」「わいせつビデオ店」「賭博店」など、
500店舗以上摘発され閉鎖に追い込まれている。

R0012938.jpg
衰退するだけではないようだ。新しい店も増えている。


近代社会は、人びとにとって好ましくない「悪」を見つけ出しては、
それらを摘発し排除してきた。
しかし、人間の本性に「悪」があるのだから、
一旦は人の目から見えなくなってもきっとどこか別のところに芽を出し、
したたかに蔓延るに違いない。

R0012934.jpg

「郊外」などというものは「不健全」なものを一切排除した
「清潔で健康的な街」としてデザインされた。
その郊外の市の文化的中心である公共施設の多くが、
援助交際の舞台となっている。

R0012946.jpg
ゴールデン街にも花が咲いている!!


街を消毒し過ぎるのも、考えものだよ。

R0012872.jpg
posted by ましん at 20:15| Comment(1) | TrackBack(0) | 建築 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月30日

新宿歌舞伎町

昔々、わたしたちの仕事場が新宿歌舞伎町にあったことがある。

新しい事務所を探していた時に、
知人が歌舞伎町にあった元予備校の建物を丸ごと「タダ」で貸してくれたのだ。
建て替える時まで自由に使っていていいよと。

R0012806.jpg
コマ劇場もいよいよ廃止される。

おもえば都市の隙間にすんでいた。
都市には隙間が一杯あって、半端な人間も何とか住めたのだ。
今はそんな隙間はなくなってしまったのか。

鉄筋4階建てのその建物は、小さなアトリエ事務所には充分過ぎる大きさだった。

R0012815.jpg

風俗店、ラブホテルに囲まれたそのビルは、
予備校が営業をやめたのが誰でも納得できるような環境にあった。

R0012817.jpg

大型ディスコの全盛期。
ABBA、VILLAGE PEOPLE、、BEE GEES、YMOなんかの時代。
新宿には「ツバキハウス」や「ワンプラスワン」などの有名ディスコが。
六本木のスクエアビルに中心が移る前の時代。

その頃の歌舞伎町は朝の4時になっても路上に人がごった返していた。

R0012820.jpg

日本で初めての、24時間眠らない街だった。
スーパーもボーリング場もバッティングセンターも、24時間やっていた。

その影響を受けたのか、わたしたちもめちゃくちゃなリズムで仕事をしていた。

R0012822.jpg

二、三階のフロアーだけをアトリエとして使い、一階は使わなかった。。
このアトリエで、進修館や名護市庁舎の一次コンペなどの仕事をした。
進修館の20分の1(4*8m)の巨大な模型を作り、
徹夜してその模型の中庭で寝たこともあった。

R0012836.jpg

一階の鍵を掛け忘れると大勢の浮浪者が中に入り込み、寝ている。
朝はそれらの浮浪者を次々とまたいで、
奥にある階段から2階の仕事場に上って行った。
浮浪者にも一定の倫理があるのか、
2階までは決して上がらなかったが。

R0012810.jpg

帰り道では風俗営業の女の子や客引きの手を振り払って、
逃げるようにして帰らなければならなかった。

そんな環境にいた反動からか、新宿ではいっさい飲まなかったなあ。

イケイケ高度成長はその後も続き、ジュリアナまで続く。

R0012843.jpg

新宿という街の皮を一枚一枚剥いでいった最後の芯に残るのは、
歌舞伎町なんだろう。

昔も今も性風俗を中心とした、世界最大の歓楽街。

大きなケヤキの並木が植えられ街のゴミはなくなり、
驚くほど清潔になった街。
本質は何も変わっていないけれど。

R0012813.jpg

欲望だけで突き進むこの街には、

しかし、偽善はない。

R0012846.jpg
posted by ましん at 23:38| Comment(1) | TrackBack(0) | 建築 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月26日

ルピナス


十勝は花ざかり。

道端にはたくさんの野の花が咲いている。

_MG_0476.jpg

_MG_0480.jpg

それに農家の庭先には必ずといっていいほど、
花壇が作られていて道行く人の目を楽しませてくれる。

花壇の写真を撮らせて、と挨拶するとうれしそう。
撮った写真を見せると、喜んでくれる。

_MG_0483.jpg

_MG_0487.jpg

このルピナスという花。
本州ではあまり見ることが出来ないけれど、
ここ北海道十勝では、年々増えているように感じる。

_MG_0493.jpg

_MG_0494.jpg

藤を逆さまにしたような、へんてこりんな花。
不思議な感じの花。

_MG_0499.jpg
posted by ましん at 23:29| Comment(1) | TrackBack(0) | 十勝 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月24日

ユーロ準決勝へ

ユーロのクォーターファイナルの最中に、W杯アジア3次予選が。
3次予選を突破した後とあっては、
日本チーム、モチベーションが上がらないというのだろうか?

そのゲーム、退屈なのでときどき雑誌を読んだりして。
同じ日の朝には、ロシア が溌剌としたプレイを見せていたというのに。

 欲求不満! (`o´)


_MG_0136.jpg

まあ、ユーロはサッカーという形式の戦争みたいなものだから、
気合いも違うということか。
(>_<)

_MG_0153.jpg

_MG_0190.jpg

ここまでにもすごいゲームとプレーヤーがたくさん。

ルーマニアのムトゥー。熱い!
PKの失敗でイタリア戦の勝利と
決勝トーナメント進出の両方を失ってしまった。
「国民に謝罪したい」だって!

クロアチアのオリッチ。彼の熱さもピカイチだった。
ぼくとしては、あのままトルコに勝って
もう一度ドイツをやっつけるというのを見たかったし、
もう一度オリッチを見たかった。

_MG_0180.jpg

_MG_0130.jpg

いよいよセミファイナルの4チームが出そろった。
ドイツ、トルコ、ロシアそしてスペイン。

奇跡を起こしてきたトルコ、ニハトも含めて9人も出場できないらしい。
これでドイツに勝てたら本当に奇跡だ。

韓国、オーストラリアを率いて結果を出してきたヒディング監督。
今回は若いロシアを率いて、絶好調の母国オランダを破る。
グループリーグで9点も取ったオランダが完敗とは!

ロシアの若きエース、アルシャビン!
新しいスターの誕生。

_MG_0228.jpg

_MG_0183.jpg

しかしそれにしても、
ドイツが勝ち誇っている姿をあまり見たくはないのだけれど。
σ(^_^;)

_MG_0197.jpg
posted by ましん at 22:58| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月22日

ユーロ2008

ユーロ2008! 大変なことになってきました。

昨日、ポルトガルはドイツに敗れてしまった。
残念。

ロナウド、やはり前回決勝でギリシャに負けたくやしさが、蘇ってしまう。

それにしても、ドイツの先制点!!
ポドルスキーの高速での左サイド突破、クロス、
シュバインシュタイガーの高速走り込み。

なんか異次元のプレー。


とにかく今朝の一戦!
クロアチア vs トルコ、すごかった。

_MG_0160.jpg
花の写真をいっぱい載せましょう。

ライブでは見られなかったので、録画しておく。
今日一日、テレビのニュースやネットなどで、
結果を知ってしまわないように気をつける。

録画で見る時には、早送りしたり一時停止は厳禁。
そのまま見ていれば、結果さえ知らなければライブの気分になれる。
(^_^)

_MG_0164.jpg
ミミナグサ ナデシコ科
だと思うんだけど。道端にいっぱい咲いている。

トルコは12日(現地11日)のスイス戦で先制されるが、
その後2点を取って逆転勝ち。

さらに、16日(現地15日)のチェコ戦では
0:2でリードされた後半30分から、
残り15分で3点を入れてゲームをひっくり返すという大逆転劇を演じた。

ミラクル・トルコ。

_MG_0165.jpg

そして今日!!
前後半90分、延長戦の終盤まで、0:0。
残り1分、PK戦かと思いはじめた時、
クロアチアがモドリッチの執念のクロスを上げる。
クラスニッチが頭か肩か分からないがとにかく押し込んで、得点。

その時点でロスタイム残り1分。
誰もが、クロアチアの勝利を確信する。

_MG_0172.jpg

残り時間を消化するためにクロアチアのビリッチ監督は、
残り一つの交代枠を使おうとして選手交代を告げる。
主審も見て、気がついているようだが認めない。
残りももう10秒くらい。
おそらく主審もこのまま終わると思ったのだろうか。

トルコがフリーキックをとる。
全員が上がる。フリーキックをキーパーがける。
ゴール前に放り込まれたボールをシェンテュルクが
そこしか空いていないゴール右上のシュートがきまる。

クロアチアは動揺したのだろう、PK戦も3人外して敗れてしまった。

_MG_0174.jpg

いやあー、すごい。
こんなゲーム見たことない。

クロアチアは、素晴らしいチームだった。
おそらく今の日本代表が手本にしたらいいようなチーム。
クロアチアの縦パス、すごいなあ。

オリッチのあの熱いプレーは感動的。
いいなあ。

大久保!見習えよ!
posted by ましん at 00:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月19日

生け花

いろいろあって、相当に落ち込んでいます。

_| ̄|○ _| ̄|○ _| ̄|○


_MG_0114.jpg


_MG_0081.jpg

まあ、その話しはおいておこう。

ふと気付くと、新しいお花が活けてある。

なんか、ほっとする。

_MG_0118.jpg

_MG_0122.jpg

花を活けてくれたのは、「アトリエ・キトト」の小田徹さん。

いつもありがとう。

彼のブログ ↓
http://www.kitoto.info/diary/index.html

_MG_0098.jpg


_MG_0085.jpg

そのいかつい風貌からは、
お花を活ける人とはおもえないのだけれど。

_MG_0099.jpg
posted by ましん at 23:56| Comment(2) | TrackBack(0) | 十勝 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月16日

「小さな建築」をめぐる千夜一夜 第三夜

シンポジウムも、いよいよ最終回、第三夜。
おかげさまで三回とも満員御礼。

こうして宣伝しておきながら、早々にチケットは売り切れで、
せっかく興味を持っていただいた方をがっかりさせてしまったようですね。

関係者に代わって、ごめんなさい。
m(_ _)m

R0012762.jpg

さてその第三夜。
富田玲子さんとお話ししていただくゲストは、藤森照信さんと陣内秀信さん。
テーマは、「わくわくする建築・街」。

藤森照信さんは建築史の専門家で、東京大学の教授。
赤瀬川原平、南伸坊さん達との「路上観察学会」の活動で、
建築界以外の人にも有名。

1991年には神長官守矢史料館で建築家としてもデビュー。
その後も「タンポポ・ハウス」「ニラハウス」など、楽しい建築を連発。
人気も高い。
多才な方である。

改めて紹介するまでもないか。

R0012777.jpg

一方陣内秀信さんは、法政大学の教授でやはり建築史の専門家。
ヴェネチアへの留学経験から、イタリア建築・都市史を主な研究領域としている。

ヴェネチアとの比較から江戸の町がヴェネチアのような「水の都」だった、
と論じた「東京の空間人類学」という名著を書かれている。

もう20年以上も前だが、陣内先生の案内で東京の下町を歩いたり、
外堀をボートでさかのぼったりしながら、
東京という町の成り立ちを教えていただいたことがあった。

「東京の空間人類学」を読んでも十分に面白いのだが、
やはり、陣内さんから直接お話を聞くのはとても魅力的な時間だった。

R0012782.jpg
RICOH CAPLIO GX100

シンポジウムももちろん面白かったのだけれど。

本当にひさしぶりにお会いする機会となったが、
陣内先生、あらためて魅力的な人だった。

ハンサムである。
それにすごく若々しい。実際の年齢より10才以上は若く見える。
ゆったりとした笑顔、物腰の柔らかい紳士。
外見も中身も知的。

シンポジウムのあとのパーティーでも、
多くの女性が陣内先生との2ショット記念写真を撮っていたのも当然か。

「陣内先生と巡るヴェネチアの旅」なんていうセレブなツアーもあるそうだ。
(ほんと?)

陣内さんは建築史かという研究家でありながら、
魅力的な都市を作ろうとする作家の視線で歴史をそして現代都市を見る。

東京という都市がどうやったら魅力的な街になるか?
本気で取り組んでいる。

ちょっと、話しがずれてしまったようだけれど。
何を言いたいかというと、え〜〜っと、とにかく素晴らしい人です。


 ファンです、尊敬しています。
posted by ましん at 23:26| Comment(2) | TrackBack(0) | 建築 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月14日

写真美術館

シンポジウムが始まるまで2時間も時間が空いた。
上野でダーウィン展を見ようか,
それとも恵比寿の東京都写真美術館で森山大道展を見ようか、
迷った末、恵比寿に行くことにした。

R0012722.jpg

R0012693.jpg

世界一有名な写真の一つ。
ロバート・キャパ「ノルマンディー上陸、オマハビーチ」


森山大道展、「ハワイ」が良かった。
持続するのって、すごい!

次回の6月14日からの特集「世界報道写真展2008」も面白そう。


ところで、「写真美術館」という美術館はきわめて少ない。
小さくてもいいからその町の歴史を伝える写真美術館が、
各都市にあったらいいのにと思う。

R0012703.jpg

R0012692.jpg

これまたチョー有名な写真。「接吻」、ロベール・ドアノー。
1950年のパリ市庁舎前。
当時の人は、これを見てみんなパリに憧れたんだろうな。

街の中にこんな風に歴史的な写真が現れるのは楽しい。

近いうちに絵画などの美術品もどっと現れるだろう。
これもデジタル革命の一部。

R0012699.jpg

写真は誰でもが気楽にできる、自己表現。
技術もほとんどいらない。
取っつきやすい。

数々の巨匠を生んだ20世紀。
今世紀はもっともっと面白い展開をするのだろうな。

これからどんなジャンルに育って行くのだろう。

R0012725.jpg

R0012731.jpg
ただの手ブレ写真! 意味ない

RICOH CAPLIO GX100
posted by ましん at 22:34| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする